2011年07月28日

リヒテル/バッハ:平均律クラヴィーア曲集

この曲集はとても魅力的なメロディーの宝庫のような小品集ですね。
私は若い頃から第一巻のプレリュードのみ24曲をCDプレイヤーならばプログラム再生、MDにはそれのみ録音したものを作ったりしてよく聴いていました。

ケータイを持つようになってからは、当時の機種にこの曲を着メロとして保存できる限りたくさんの曲を入力(打ち込み?)して喜んでいました。たしか同時発音数は2とか3とかしかなかったと思います。いい曲はこういう遊びがとても楽しいんですよね(笑)。
音楽に造詣の深い友人にこの打ち込み平均律を聴いてもらって、何調かを言い当てるというクイズをしたこともありました。当然友人は即正解を言い当てましたが、一曲だけ半音高い調を答えた曲がありました。それはNo.21 B dur(B♭major)でした。音の動きが激しい曲だからでしょうか?

今はパソコンでこれをプログラム再生みたいなことをしながら記事を書いています。

私はこの曲集の半分をしめるフーガは比較的難しい感じがして、プレリュードのみを気軽に楽しむという感じです。

バッハの時代はピアノはなくてチェンバロのために作曲されたものです。
でもリヒテルの演奏はピアノらしく平均律を表現したすばらしいものです。この曲集では私にとって初めてまともに聴いたCDだからか、平均律といえばリヒテルという気持ちがします。チェンバロ演奏もよいですが、このピアノの響き・表現力は魅力的です。この盤は宮殿での録音で残響が豊かです。第一巻は1970年の録音です。

一生持っていて、くり返しきくに耐える演奏。――音楽評論家 吉田秀和
朝日新聞74年12月19日号


最初に買ったCDの帯にこう記載されていました。吉田秀和といえば評論家として巨匠なので買った動機はこの一文だったのかもしれません。
これはビクター盤で、今聴いているのはBMG盤です。今も両方の盤があるようですが、どちらもリマスターされているとは思いますが、どちらが良いのかわかりません。

大学時代、音楽科の人のカーステレオから一瞬リヒテルの演奏か?と思うような平均律が聞こえてきましたが、だれの演奏か問うと、ホロヴィッツだとのことでした。私はホロヴィッツの盤はちゃんと聴いたことがないのではっきりと言えませんが、聞き間違えるくらいなので共通点が多い演奏なのかもしれませんね。

リヒテルの平均律はピアニストとしてバッハを表現することが、ピアノ表現として自然で、しかも深いものだと思います。
バッハ演奏について私は、良いと感じるものはたいてい言葉にすると「自然で深い」という評価をしているように思います。自分の語彙不足かもしれません。評論文の天才・吉田秀和を読まなければ、というところですね。

この分だと本当に一生きくことになりそうです。




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2011年07月09日

J. S. Bach/Orgelbüchlein

音楽の父バッハのCDです。古楽器の室内楽です。
とりたてて言うまでも無いかもしれませんが、バッハは私も最も敬愛する音楽家です。

このCDのタイトルは、ドイツ語だと思われますが、私は英語もドイツ語もわかりませんが(英語は勉強中です)、オルガン曲集の意味だとしたらこれは原曲を室内楽に独自にアレンジしたものでしょうか。

このCDのレーベルは、M・A Recordingsといいます。
英語のホームページはここです。
http://www.marecordings.com/
ここに日本語で「日本のみなさん」というリンクがあり、そこから見ることの出来る日本文を一部勝手に掲載させていただきます。

“M・A Recordingsは、独創性豊かなアコースティック音楽を、自然な音響空間で、たった2本の特殊な無指向性マイク1組を使ったハイサンプリング・デジタル録音で捉えることをポリシーとしたレーベルです。”

“M・A Recordingsは1988年に日本で設立されました。オーナー兼プロデューサー兼エンジニアのTodd Garfinkleはカリフォルニア出身ですが、もう長年東京に住んでいます。Garfinkleは自身ピアニストでもあり、初期のカタログには彼自身の演奏も含まれています。彼のフットワークは軽く、アーティストのいるところであれば、アルゼンチンだろうがハンガリーだろうが、どこにでも出かけていきます。そして、スタジオは決して使いません!”

ということで20年くらい前に日本で設立された音質にこだわったレーベルのようです。
ただ、“c 1999 - 2009 M•A Recordings”とホームページはなっているので、現在も通常の活動を行っているのかは少し不安ですね。

私は何年か前にオーディオショップのショウケースにあったこのCDを購入しています。もう一枚、同レーベルの無伴奏チェロ組曲と一緒に。

さて、やっとこのCDについて書きます。
これは奏者は8人のようです。ソプラノ、ボーイソプラノ、オルガン、古楽器のバイオリンやチェロなどです。

音質は不自然さが全く感じられない大変素直なもので、システムの能力が上がれば上がるほどすばらしい質感が再現されるのではないかと思います。この古楽器の音色は他のCDではなかなか聴けません。
私のシステムでもソプラノもピリオド弦楽器の音もいつまでも聴いていたくなる魅力的なものです。

このCDは49トラックもあります。でもトータルタイムは1時間10分くらいなのでそれぞれのトラックが短いです。

メロディはあまり頭に残らなくて、それでも魅力的なのはバッハの編曲のすばらしさゆえだと思います。古楽の即興演奏の再現とでもいいましょうか。バッハはオルガンひとつで即興演奏するとだれにも負けなかったと聞きますから(今考えれば当然でしょうけれど)、このCDは本領発揮というところかもしれません。

このCDのレコーディング時のサンプリング周波数は88.2kHzですが、他の音源では24bit/176.4kHzのDVD―ROMというものもウェブサイトに掲載されています。CDフォーマットの整数倍サンプリングを重視しているようですね。

現在、私は学生のような身分に戻ってしまいましたので禁欲生活ですが、できるならこのレーベルのピアノ曲、ゴールドベルグ変奏曲やシューマンの子供の情景なども購入したいものです。

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posted by kenn at 23:37| Comment(0) | CD, アルバム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする