NEO Streamは、ネットワークプレイヤー、ネットワークトランスポート、ストリーマーなどと呼ばれる製品です。私も愛用していましたZEN Streamの上位機にあたる製品です。
機能的にZEN Streamと違うのはDACを内蔵していることですが、この製品の注力しているところは、おそらくZEN Streamと同じくデジタル出力で、トランスポートとしての役割だと思われます。
特筆すべきこととしてNEO Streamは、通常のRJ45端子によるLAN接続だけでなく、付属品として光メディアコンバーターがあり、付属の光ケーブルを直接本体に接続できるのです。
このような光変換は、これまで専用の高額な機器が発売されており、普通の人が簡単に導入できないようなものでした。光アイソレートの効果は噂で聞いて、うらやましいなあと思うことしかできませんでした。
しかしこの製品は、その機能を付属品という形で提供してくれたのです。すごいことです。
なお、写真の黄色の長い光ケーブルは、オーディオショップさんが付けていただけたもので、付属品よりも音が良くなるのです。ありがたいことです。
もうひとつの特徴は、いくつかのプラットフォームに特化したモード、エクスクルーシブモードがあることです。私の場合はRoonを使用していますので、Roonの排他モードを選ぶわけです。これは必須といってよいと思います。
使い方は、ZEN Streamを使用していた人ならば、取っつきやすいと思います。詳細機能はWEB画面から設定しておいて、あとは本体で操作できます。
代理店であるトップウィングの広報の方が、製品発表時の製品紹介で、内臓DACはおまけ程度と言われていましたが、いくつかのレビューを見るとおまけ程度ではなく、ちゃんと使えるもので音質もよいと書いてありましたので、私も試してみました。
しかし、うちの環境ではあまり面白い音に感じられませんでした。ちなみにアナログ出力のときはデジタルフィルターを4種類から選べますが、ビットパーフェクトで聴いてみたのでした。それで私としてはデジタル出力(同軸)で使っていこうということになりました。
使用しているDACはPS audio Digital LinkVというけっこう古いものですが、こちらの方が音質よく、魅力的なのです。低域のゴリゴリ感などなど。
ZEN Streamと比べてどうかというと、大きくレベルアップしており、S/N比、解像度、情報量、透明感、リアリティー(ピアノの音色やドラムの実体感など)などいろんな評価項目を思い浮かべても、ずっと上回っています。
曲の中の音量レベルが低い音などは、これまでの私の体験では、ヘッドホンで聴いてはじめてよく聴きとれるものだと思っていましたが、NEO Streamを導入したことによって、大音量を出さなくても埋もれずに聴き取れます。これは大変うれしいです。いかに音質がよいかという一つの指標かもしれませんね。
本体用の付属品としてはiPower2がありますが、光メディアコンバーター(opti box)の電源は普通のものなので、余っていた初代iPowerとiPurifier2を使用してみたら、音がなめらかになり音質が向上しました。
うちのシステムはプアオーディオと言っていますが、この製品は決してプアではありませんね(笑) スピーカーがYAMAHA NS-F500ですので、これが現在のボトルネックになっているかもしれません。
しかしNEO Streamのおかげで、ずいぶんとシステムがグレードアップしました。